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赤大豆で広げるまちづくりの輪 和ん田ふる農園交流の場に

2024年3月2週号

福井市 和中由紀子さん
 「赤大豆の生産を通して、多くの人と出会い、まちづくりの輪を広げることができた」と話すのは、福井市和田中(わだなか)の和中由紀子(わなか ゆきこ)さん(73)。夫の知り合いだった浅野重雄(あさの しげお)さん(74)の圃場17㌃を借りて、2021年から赤大豆の栽培を行っている。
 和中さんは、地元直売所で販売されていた赤大豆のおいしさを知り、自分でも栽培してみたいと一念発起。当時は、赤大豆を生産する農業者は少なく、手探り状態だったという。
 昔ながらの手作業で丁寧に栽培される赤大豆は、規格外品もみそやおからなどに加工し、無駄なく利用している。
 現在ではそのおいしさが広まり始め「和(わ)ん田(だ)ふる農園」と名付けられた圃場は、地域のシンボルとなっている。また、教育資材としても利用され、小学校の授業や動画共有サイト(ユーチューブ)でも取り上げられた。
 浅野さんは「赤大豆を通し、県外からUターンした自分も地域になじむことができた。公民館のように地域の人々が交流し、相談しあえる場の存在が大きかった」と話す。和中さんの始めた赤大豆生産は、地域の交流機会を生み出す存在となった。
 和中さんは「赤大豆がいつまでも地域で愛され続けてほしい」と話す。

過去に取材を受けた和ん田ふる農園の記事を紹介する和中さん(右)と浅野さん

福井市の和田公民館で開催された赤大豆の料理体験会。多くの人が赤大豆のおいしさを再確認した