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ブルーベリー栽培30年 果実入りジャムが人気

2023年8月3週号

あわら市 長谷川信枝さん

「甘さ控えめで、果実の形を残したプレザーブスタイルのジャムは、リピーターがいるほど人気」と話すのは、あわら市赤尾の長谷川農園株式会社で加工部門を任されている長谷川信枝さん(68)。
 自社の敷地内で化学肥料や農薬を使わずに栽培する大粒のブルーベリーを手作りジャムに加工し、近くの直売所で販売している。
 ブルーベリーは30年ほど前に長谷川さんが長野県から苗木60本を取り寄せ、栽培を始めた。「当時は周辺でブルーベリーを栽培している人はおらず、不安も多かった」と長谷川さん。
 雑草や害虫は、見つけ次第手作業で取り除き、根張りを良くするため米ぬかやくん炭などを混ぜ込みながら栽培するという。
 ジャムに使う果実は、当年に収穫したものを冷凍保存し、定期的に作っているため一年中販売できる。材料はブルーベリーのほか、グラニュー糖とレモン汁だけ。形が崩れすぎないようにゆっくり煮込み、市販のものより甘さを控え、酸味を加えているのが特徴だ。
 生食用ブルーベリーは収穫期の6月上旬から7月上旬まで販売。その日のうちに売り切れる人気商品だという。長谷川さんは「これからも健康第一で、出来るかぎりブルーベリーの生産を続けていきたい」と話す。

「今日まで続けてこられたのは、友人らの支えがあったから」と長谷川さん

ジャムはJA福井県ファーマーズマーケットきららの丘で販売(小瓶110㌘入り680円)