広報

景観形成作物コキアを栽培

2023年10月3週号

農地守り観光促進へ 勝山市

 勝山市では耕作放棄地解消のを解消する取り組みとして、昨年から景観形成作物のコキアを栽培している。今年は同市の農事組合法人松田ファームの協力を得て、24.3㌃の圃場に千株を栽培。農地の有効活用と観光促進につなげている。
 栽培する圃場は同市の道の駅のすぐ近く。昨年は観光に来た家族による絵の展示やコキアを使用したホウキ作り体験も開かれた。今年の10月28、29日には道の駅で「コキア紅葉まつり&収穫祭」を開催する予定だ。
 圃場を管理する同ファーム代表の木下健一さんは「コキアは乾燥に強く育てやすい植物だが、初めての栽培なので、病虫害対策や水管理など、学ぶべきことは多い」と話す。
 6月の定植時には、同市の広報紙で応募のあった住民や子供たち約40人が集まり、畝に等間隔で一株一株丁寧に植えていった。
 同市農林課の担当・久永さん、山内さん、田中さんは「農業と観光、まちづくりが一体になったこの取り組みが農地を守ることにつながる。市民がどんどん参加してくれるように取り組みたい」と話している。

「行政が主体だが、農家さんがいてくれるからこそできる事業」と話す担当の田中さん(左)と松田ファームの木下さん(中央)、須見達夫さん