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県産野菜など使ってパン作り 農家のありがたみ実感

2024年1月4週号

勝山市 滝本紫音(たきもと しおん)さん

 

 「幼い頃から家族の田んぼを手伝っていたので、農業は生活の一部」と話すのは、勝山市平泉寺町(へいせんじちょう)の滝本紫音さん(24)。栄養士として施設で3年間勤務した後、県内の飲食店で経営や商品開発について学び、2023年11月に自家製パンの無店舗販売「平泉寺のパン屋さん」を始めた。

 滝本さんのパンは、福井で取れた野菜や特産品をふんだんに使用。ミディトマト「越のルビー」や紫芋、勝山市産のゴマを使った商品など季節限定を含め15種類取り揃える。最近では、あわら市産の「とみつカボチャ」を使った「米粉のモンブラン」の販売も始めた。

 商品は、家族が経営する滝本ふぁーむ(水稲1.7㌶、スイートコーン9㌃)で生産するポン菓子と一緒に販売し、市内の道の駅「恐竜渓谷かつやま」も販売促進に貢献している。

 「パンを焼くようになって、素材となる野菜などの生産者に対して、より一層ありがたいなと感じるようになった」と滝本さん。道の駅にパンを卸すと、地域の人が率先して買ってくれるほか、インスタグラム(写真共有サイト)でも多く取り上げてもらえるようになったという。

 「地域の人がバックアップしてくれ、人とのつながりに感謝する毎日」と滝本さん。「疲れた時には、商品を買ってくれたお客さんや応援してくれた人のことを思い出し、元気をもらっている」と話す。

 ゆくゆくは農家カフェを開店したいと考えている。家族の農業や6次加工を手伝いながら、農家カフェオープンの夢に向けて、地域の魅力を発信し、地元を盛り上げていきたいという。「多くの種類のパンを一度に並べて子供から大人まで楽しみながら選べるよう、直売ブースをよりパン屋らしい華やいだものにアップグレードしたい」と話す。

 

「1人では難しいことも多いが、本当にいろんな人達に助けられている。勝山を大切にしたい気持ちが強くなった」と笑顔の滝本さん