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特産「東浦みかん」を後世に残したい ジャムで広める魅力

2024年2月2週号

香りとコク、滑らかさ 幅広い世代に向けて
実果garden 上野佐和子さん

 敦賀市木崎の実果(みか)garden代表の上野佐和子(うえの さわこ)さんは、実家のある同市東浦地区で2019年から特産品の「東浦みかん」40㌃を生産する。その傍ら、21年から上野さん特製のみかんジャム「夕色みかん無添加ジャム」の加工販売を行っている。
 同地区出身だが家族がミカン生産者ではなかったため、東浦みかんについて関心が薄かったという上野さん。出産後、家族で東浦みかんの観光農園を訪れる機会があり、改めて、そのおいしさや園地の風景の良さに触れ、その大切さを守っていかなければと感じた。
 その後、実家の裏山にも東浦みかんの木があることを知り、たわわに実ったミカンとそのおいしさに驚いた。「何年も自然のままに成長して育ったこのミカンのおいしさを残していきたいと思った」と上野さんは話す。
 時間があれば実家に通い、雑木化した園地を整備する傍ら、周辺の農業者から教わりながら、家族とともに新たに苗木を移植していった。5年経った現在では、100本もの木を管理する。
 上野さんは、農薬や化学肥料を使わない自然栽培で生産している。23年に県の特別栽培農産物認証を取得し、自身の植えた木の青果販売も開始した。一方、自然栽培ではサイズがバラバラになり、傷や規格外品が多く出る。サイズや皮に傷があってもおいしさは変わらない、多くの人に手に取ってもらえるような加工品にしたいと思った上野さんは、自分が得意だったジャムの加工に挑戦することにした。
 2年以上の歳月をかけ、同じく自然栽培で育てたユズを使って果皮と薄皮を丸ごと使用したミカンジャムの商品化に成功。東浦みかんの香りとコクをしっかりと感じることができ、なめらかな仕上がりのジャムは小さな子供から高齢者まで安心して食べられる商品となっている。
 上野さんは「高齢化で生産量が減少してきているが、新しいことにチャレンジして、多くの人に東浦みかんのおいしさを知ってもらいたい」と話す。

「地元企業といろいろなコラボにチャレンジして、これからも頑張ってきたい」と笑顔の上野さん

ジャムは敦賀市役所内の売店「日々是好日」やイベントなどで販売する。(1本600円、箱付き650円:ともに税込み)12月~2月まで販売