新設ハウスでミディトマト 小まめに水管理
2024年9月1週号
坂井市 坪川隆蔵さん
坂井市坂井町の坪川隆蔵(つぼかわ りゅうぞう)さん(39)は、今年1月に新規就農し、水稲や麦など約3㌶生産しながら、新設したハウス5棟(12.6㌃)でミディトマトブランド「越のルビー」を生産する。
子供の頃から田んぼの手伝いをしてきた坪川さん。別の仕事に就いてからも家の農作業を手伝っていたが、米の価格が下落し、経営が厳しくなっていくのを見て「米以外の農作物に力を入れた方がいいのではないか」と感じていたという。
2022年に県の「ふくい園芸カレッジ」に入学し、野菜栽培について2年間学び、今年、中玉トマト「華小町」の生産を始めた。現在はJAに出荷するほか、家族が経営する直売所「おいしくなーれ」で販売している。
「もともと水田だった場所にハウスを建設したため、水管理が難しく、トマトの成長を見ながら毎日調整している」と話す一方で「自分の思うサイズで収穫できた時の楽しさと、買ってくれたお客さんからおいしかったと言われた時のうれしさは、やっていてよかったと自信になる」と笑顔。
「今後は自分に合った生産スタイルを見つけて経営を軌道に乗せ、家族とともに生産を拡大していきたい」と話す。
「トマトの成長を日々感じられて、農業の楽しさを実感している」と笑顔の坪川さん