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肉厚なキクラゲ「福耳」 HP販売開始 レシピ発信も

2025年7月3週号

若狭町・深川寛朗さん

 大黒様の耳たぶのように大きく、肉厚なキクラゲをぜひ食べてください」と話すのは、深川寛朗(ふかがわ ひろあき)さん(41)。代表業務執行社員を務める若狭町の合同会社神谷農園では、水稲栽培の傍ら、キクラゲの生産に取り組んでいる。京都府で生まれ育った深川さん。同町の新規就農者育成施設で農業を2年間学ぶ中、同町に愛着が湧き、移住を決意した。神谷農園で就農した後、経営を継承した。

 稲作の傍ら、女性従業員が中心となって栽培できる作物がないかと探していたところ、県嶺南振興局の指導員からキクラゲの栽培を勧められた。和歌山県の農園を視察し、5年前に栽培をスタート。
 当初は思うように売上が伸びず苦労したが、今では看板商品にまで成長した。収穫後、天日で干したキクラゲを、乾燥前のふっくらとした肉厚な姿から「福耳」というブランド名で販売している。

 2025年3月にホームページ(HP)を開設した。主力商品の米やきくらげの商品を紹介するほか、ネット販売も手がける。ホームページには、キクラゲを使ったカレーやスープなど簡単に作れるオリジナルレシピも掲載。コリコリとした食感を気軽に楽しんで貰えるよう発信している。
 深川さんは「今後は生産者と消費者、双方の顔が見える販売に力を入れていきたい」と抱負を話している。

(同)神谷農園HP ▶ https://wakasa-kamiyanouen.jp/

写真:オリジナルブランドの「福耳」を手に深川さん。「一つひとつの仕事を丁寧に行います」と話す。