広報

ナシ栽培にまい進

2017年4月2週号

調理師から農家に転身


樹全体の配置を考えながら、枝を誘引する曽我さん

あわら市田中々でナシ栽培をするのは、京都府出身で調理師として働いていた曽我隆雄さん(42)。調理士として働く傍ら、畑を借りて野菜を栽培しており、「自分で作った物を使えば、もっとおいしい料理ができる」と思ったのが農業を始めるきっかけだ。
「新農業人フェア」を通じ、福井県で園芸新規就農研修施設「ふくい園芸カレッジ」があることを知り、3年前に本県に。研修を受けつつ、果樹農家の元、管理者のいない園地約70㌃でナシを栽培。同カレッジでの2年の研修を終えた今年からは、新たな園地開拓をしている。
栽培するのは、幸水と新興。JAへ出荷するほか、小売りでも販売し、小売りは技術指導いただいている果樹農家に同伴して、100件以上のお得意さんを回る。今後はインターネット販売も利用し、更なる販路拡大を目指している。
また、自家受粉が可能な新品種「なるみ」の栽培を始めるなど精力的だ。また、ナシ栽培の中で空いた時間を使い、ネギやトマトなども栽培したいとのこと。

「農業は天候に左右されることも多く、防除管理も大変ですが、手間をかけた分だけ良い作物ができるということが農業の面白いところですね」と話してくれた。