広報

みんなが集う場に

2017年3月4週号

農家レストランの内装と周辺をリニューアル

 


レストランを切り盛りするメンバー
(前列左が奥山代表)と堂下組合長(後列右)

福井市殿下地区にある、農家レストラン「食べ処かじかの里山殿下」が今年3月にリニューアルオープン。これまでの空きスペースを活用し、食事スペースを拡張するほか、掘りごたつやウッドデッキを設けるなど、訪れた人に里山の魅力を満喫してもらう空間へと生まれ変わった。
同レストランは、殿下高齢者等活性化センター(築24年)内に4年前にオープン。元々「殿下の里づくり組合」が運営するそば屋だったが、地域の活性化に役立てたいと地元女性グループに場を提供。地元食材を生かした手作りの伝承料理や創作料理を提供している。
ボランティアを通じた地元学生からの提案
 同地区では、住民有志が中心となり、東日本大震災以降、被災者を受け入れ。地元大学生との連携によるボランティア活動(福島県の子ども達の夏休みホームステイ)を実施している。参画していた学生から「空きスペースの浴室部分の有効利用」や、「ウッドデッキを作ってみては」という提案がリニューアルの始まり。浴室部分のタイルをそのままに
し、浴槽部分を堀りごたつ式にするなど、元あったものを生かしているのが特徴だ。
また、同センターに沿って流れる大味川の清流を楽しんでもらおうと、裏庭から川辺まで降りられるよう歩道を整備。訪れた客に里山を楽しんでもらう工夫も。
「新しくできた部屋は、明るくて、癒しの空間になっている。ここでは懐かしい味や旬の食材も楽しめる」とこの日訪れていたリピーターは話す。


バイキングには地元で取れた食材を使った総菜が並ぶ

「リニューアルオープンしても、休業前と変わらず、たくさんのお客様にお越しいただいています。人手不足は課題ですが、これを機にメンバーも増やしたい」と女性グループ代表の奥村千枝子(67)さんは話す。
 同組合の堂下組合長は「いろんな人が行きかう場所となり、過疎化の歯止めの一つとなれば」と今後の期待を話してくれた。