広報

地元スーパーと販売契約

2017年10月2週号

ハウス・露地で野菜10種類以上


「品種選定のヒントは、
お客さんの声を聞くのが一番」
と話す奥山さん

「個人で野菜を作る方にも、販売の機会を与えられるような役割をしたい」と話すのは、越前市三ツ俣町の奥山智恵子さん(57)。今年1月に「株式会社あいあい菜園(就労継続A型事業所)」を立ち上げ、園芸施設2棟(10㌃)・露地(15㌃)で野菜を栽培し販売を行っている。
現在、ベビーリーフ、クレソン、しろ菜など、作り手の少ない品種を中心とした10種類以上の野菜を手掛けている。
父親が農業をしていた影響もあり、定年後は本格的に農業を始めたいと考えていた奥山さん。末長く農業をしていくため体に負担の少ない水耕栽培を導入。また、障害のある6人と、スタッフ3人とともに力を合わせている。
 父親が既に築いていた販売先に加え、自らが営業した市内のスーパー5店舗に、早朝に収穫した野菜を卸している。その内1店舗では販売スペースの一角を任されるほどだ。
お客さんからは「新鮮でおいしい」、「お店に入って一番に向います」など好評で、スーパーの販売担当員も「奥山さんの野菜はスーパーの売り上げに欠かせない」と太鼓判を押す。
 販売先を確立している奥山さんは「個人が販売先に困らないよう受け皿となりたい」更に、「仕事仲間を増やし、地域を巻き込んだ農業ができれば」と意欲的だ。