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日本一のジェラートをみなさんに

2018年9月1週号

「牛乳と地元の食材を詰め込んだジェラートで、皆さんを笑顔にしたい」と話すのはジェラートトリノの統括店長森國晶子さん(39)。今年3月に開かれたコンテスト「ジェラート日本選手権・真のチャンピオンは誰だ!」で優勝に輝いた。同店は晶子さんの父森國善幸さん(68)が経営する森国牧場(福井市西下野町)の直営店。


「ジェラートは栄養たっぷり」と晶子さん。

「安全な牛乳を供給したい」と善幸さんは、1976年から先代の跡を継ぎ酪農を始め、現在は60頭のホルスタインをフリーストール牛舎で、のびのびと飼育している。乳質に直接影響を与える飼料は9割を県産で賄い、今秋には新米を粉末にして与える予定だという。
毎朝、牧場で搾られた牛乳はジェラート店に運ばれた後、本来の風味を損なわないように、専用の機械で低温殺菌(68度で30分)され、ジェラートのベースに使われる。「牛乳のおいしさはジェラートのおいしさに直結している」と晶子さん。
ジェラート店は、牛乳を使い多彩な加工品に取り組みたいと、2005年に開店。開店当初は冬の売上に伸び悩んだが、品数を増やし、店舗を広げることで経営が安定していった。
コンテストでは「深入りアーモンド松の実のキャラメリゼと共に」と北陸の春の訪れをイメージした「小春~ローズマリーベリー」の2種類を出品。「豪雪で、十分な練習ができないままコンテスト当日を迎えましたが、想いを形にすることができました。支えてくれた家族や周りの人たちに感謝しています」と晶子さんは振り返る。
店では約30種類のフレーバーを用意。トマトと大葉やスイカなど地元の農産物を組み合わせて作るフレーバ―の人気も高く、9月に開かれる国体・障スポ(福井しあわせ元気国体2018・福井しあわせ元気大会2018)の需要に向けてご当地ジェラートを準備している。

▽福井本店(福井市福新町)、武生楽市店、アップルロード店、iza店、ハピリン店、南条SA上り店、喜ね舎店


「県産の飼料は、質がよく安定している」と善幸さん。


受賞した作品はプレミアムジェラートとして販売。