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永平寺町伝統のお漬物

2018年12月2週号

「『なすのこうじ地辛子漬け』は、地域の伝統的な漬物です。大人の味を楽しんでください」と話すのは、「永平寺の里 野彩工房」の橋本清子さん(68)。地元の食材を使い、漬物作りをしている。
橋本さんは先輩から漬物作りを教わり「地域の伝承料理を残していってほしい」と託され、8年前にメンバー3名と「永平寺の里 野菜工房」を起業した。
「6次化の良さは、素材を自分の目で確かめることができ、安全・安心な商品につながること」と話す橋本さん。有機栽培の自家野菜を使用している他、地域の米で麹を作り、漬物に用いている。着色料などの添加物を極力使わず、昔ながらの味を伝えている。
販売にも力を入れており、地元のスーパーや百貨店を中心にブースを出し、試食を提供する対面販売を行っている。「お客さんの反応がすぐわかるし、試食して一度は帰ったお客さんが、後日来て購入してもらったことが印象に残っています」と笑顔で話す。
「なすのこうじ地辛子漬け」は今年3月に開催された「いちほまれのある食卓を彩る食品コンテスト」で入賞し、大きなPRとなった。今後は、伝統の味を守り、次の世代に伝えていきたいと考えている。  

▽永平寺の里 野彩工房(やさいこうぼう) 吉田郡永平寺町山王    
▽販売場所=永平寺四季食彩館れんげの里、ハピリン、ハーツ志比口店、かじ惣ヴィオ店・勝山店


①自宅の加工場で商品を手に橋本さん。

②ふるさと納税の返礼品にもなっている漬物セット。