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ザクザク食感!またべえクッキー

2019年5月2週号

谷の山を愛する会 勝山市北谷町谷

勝山市北谷町谷で活動する「谷の山を愛する会」では、地元の小中学生とともに、1945年ごろまで栽培されていた、またべえ(シコクビエというイネ科の穀物)を栽培、クッキーに加工、販売している。
またべえは水田耕作がしにくい中山間地域で米の代わりとして栽培され、団子などに加工して食べられていた。甘みがあり、保存しやすいことが特徴で、この地域では「又兵衛」という人が栽培を拡げたことから、この呼び名がついた。穂の形がカモの足に似ていることから「カモアシ」「カマシ」とも呼ばれる。
クッキーに加工する際は、またべえの実を粗めに挽き、ザクザクとした食感を楽しめるように工夫している。粉にして加工するよりも、甘味や風味が強く残ると好評だ。
同地域では、「谷の山を愛する会」が中心となって73年からまたべえの再生に取り組み、現在では小中学生を交えた地域ぐるみの活動となっている。
「クッキーは試行錯誤を重ね完成した商品だが、あくまで一例と考えている。他の活用法も模索し、より多くの人に広めていきたい」と田中久明三代表は話す。
〇販売場所=北谷村コミュニティセンター(勝山市北谷町河合26-2-1)
〇問合せ先TEL(0779)83-1030 
写真:またべえクッキー