広報

キャベツをフードバンクへ提供

2020年4月4週号

塚本 久二さん 福井市 

「規格外であっても、味や鮮度は出荷品と同じ」と話すのは露地80㌃で野菜を栽培する塚本久二さん(福井市清水山町)。規格外となる野菜を鯖江市の「NPO法人フードバンクふくい」へ提供している。
昨年は1㌧を超えるキャベツを提供した。野菜は同法人を通じ、児童養護施設や福祉施設、子供食堂(注)へ届けられる。
「少しの衝撃で割れてしまうキャベツを出荷の規格に合わないだけで、廃棄するのはもったいない」と感じていた中、食品ロス削減と地域貢献を併せた同法人の活動を地元新聞記事で知り、2017年より提供を始めた。
NPO法人フードバンクふくい理事長・出雲晴夫さんは「多くの野菜提供と協力に感謝している。今後も、子供食堂などの活動支援につなげたい」と話す。塚本さんは清水山町の農業者と共に、22年に農業法人を設立する予定で「引き続き野菜の生産とフードバンクへの提供を続けたい」と意気込む。
(注)子供食堂=一人親家庭への支援として、コースディナーやBBQなど想い出に残る食事を提供する事業。

▽経営規模 水稲2・9㌶、大麦1・2㌶、大豆90㌃、キャベツ80㌃
「作業場まで野菜を取りにきてもらっている」と話す塚本さん