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巨木トマト いつか2万個

2020年8月2週号

園芸LABOの丘 (美浜町久々子)

美浜町久々子の福井県園芸体験施設「園芸LABOの丘」では、施設の目玉として巨木トマトを栽培している。2019年7月より1年間栽培されている巨木トマトは大玉品種の「パルト」で、最終的に樹冠面積が約80㎡となった。
収穫できた赤い実は9,671個を数え、目標としていた1万個は目前という結果となり、福井県農業試験場園芸研究センター園芸交流課長の古田秀雄さんは「ここから倍の2万個を目指していきたい」と今後の展望を話した。
福井県の冬期日照不足、夏期高温多湿という気候条件は、トマトの栽培には向いていない。そうした環境下でも、水槽での水耕栽培と、施設内の温度管理などを行うことで巨大なトマトの木を育てられることは、一般客のみならず、教育・研究者の興味を惹くことができるという。このように多方面からの注目を集めることにより、県内での施設園芸をアピールしていく狙いだ。7月18日には解体作業が行われ、今期の成果を確認すると共に、来年に向け新しいトマトを植える準備が始められた。

解体前の巨木トマト。生育の様子は、随時同施設のツイッタ―で配信した。