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水田除草にヤギが活躍

2021年2月2週号

岸本 拓哉さん 敦賀市奥野

「ヤギが雑草を食べつくすおかげで草刈りが楽になりました」と話すのは、敦賀市奥野で水稲16㌶を栽培する岸本拓哉さん。雑草の除去係としてヤギを放牧し、草刈の省力化をはかっている。
水田の周りには、獣害対策の金網柵があり、その中でヤギを放牧している。ヤギは、セイタカアワダチソウやクズなどの雑草が好物で、春先に芽吹く様々な新芽を食べるため、7月まで草刈りをしなくて済むという。
岸本さんは集落内の耕作放棄地が増えていくにつれ「慣れ親しんだ美しい田園を後世に残したい」という思いが強まり2013年に就農。雑草の多さに困り、2頭のヤギを放牧したところ、草刈の省力化になると実感した。現在は10頭を約3㌶の水田で放牧している。
「ヤギは草をきれいに食べてくれるので、カメムシなどの害虫が付きにくくなり助かっています。これからもヤギと一緒にお米を育てて、消費者の皆さんから、おいしいと言われるようなお米を提供していきたいです。今後はネット販売も考えていきたいです」と笑顔で話す。