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私の農業経営 小浜市でタマネギのブランド化目指す

2021年5月3週号

株式会社 今富の宝 代表理事 赤尾 嘉則さん
保険加入:収入保険・園芸施設共済加入
▽水稲14.3㌶、飼料用米1.8㌶、タマネギ1.4㌶、大麦50㌃

今年4月に、法人化して(株)今富の宝を設立しました。母と妻の家族3人で経営をしています。
主食用、飼料用米、大麦種子、タマネギを栽培しています。経営の主力は玉ねぎで、青果市場に1日平均100㌔を出荷します。
家族経営のため、積極的に機械化を取り入れています。タマネギは定植から収穫、選別まで全て機械を導入して、効率よく作業しています。初期の設備投資にコストがかかりますが、仕事の質を上げ、量をこなすことが農業経営には必要だと思います。
タマネギは、甘品種の七宝(しっぽう)、ターボと、もみじ3号とターザンの4品種を栽培しています。昨年は七宝とターボの収穫祭を行い、県内外から約1300人のお客さんに来てもらいました。今年も開催を予定しています。今後はタマネギの加工品の販売も計画しており、六次産業化とブランド化を目標にしています。
経営にリスクは付き物と考えています。農業のリスクは主に自然災害です。今までは農業共済に加入していましたが、法人化を機に、米や麦の収量の減少補てんではなく、タマネギを含めた農業収入全体の減少を補てんしてもらえる収入保険に加入しました。家族が健康で働き続けられることに対する備えでもあります。
近年、地域農業者の高齢化に伴い、後継者不足を心配しています。小さい頃から農業に親みと関心を持ってもらいたいと考え、母校の小学校にタマネギの定植から収穫を行う農業体験の場を提供しています。農地を守り、次の世代へ引き継ぐことが自分たちの役割だと思っています。