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福井梅 商品開発に注力

2022年4月1週号

若狭町 伏見 勇希(ふしみ ゆうき)さん

「福井梅のおいしさに感動し、この地でウメ農家として就農することを決めました」と話すのは、三方上中郡若狭町田井の伏見梅園(ふしみばいえん)の代表・伏見 勇希さん(39歳)

20代は東京のIT企業でシステムエンジニアとして働いていたが、ものづくりがしたいと転職先を探していたところ、福井梅と出合い、そのおいしさに感動したという。「自分もこのおいしい福井梅を作り、感動を届けたい」と脱サラ、2016年に福井へ移住し就農した。

同園は、1・9㌶の園地を管理し、ウメの生産からジャムなどの加工販売まで、一貫して取り組む。伏見さんの作るジャムは、ウメと砂糖だけで作り、食品添加物は一切使用していない。

「完熟したウメを使うことで、フルーティーな味わいを楽しめる。使用するてん菜糖は白色のものを使い、美しい琥珀(こはく)色のジャムに仕上げている」

ジャムは地元の道の駅やカフェのほか、県内高速道路のサービスエリアで販売。

「新しい商品開発にも力を入れ、いろいろな形で福井梅のおいしさを多くの人に届けたい」と笑顔で話してくれた。

 

花が咲きだした園地で「国内産のてん菜糖を使い、健康に配慮している」と伏見さん

ジャムには種の中の仁(じん)と呼ばれる実も入っている