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私の農業経営 効率化推進、安全性の向上も

2021年5月3週号

福井県坂井市  藤田 晴夫 さん(60歳)

▽ふじた はるお ▽水稲10.5㌶、飼料用米4.6㌶ ▽加入保険:収入保険、園芸施設共済に加入

地元の農業高校を卒業後、会社員をしながら水稲1.6㌶栽培していました。、2020年の定年退職を機に、水稲だけではなく、麦やソバなどの二毛作農業を始め、集落の農地などを合わせて9.3㌶近くを預かる担い手農家となりました。

1人での作業が多いため、効率化と省力化を常に考え、直進アシスト機能がある田植え機と後付けの自動操舵(じどうそうだ)システムを導入しました。

大きな出費でしたが、導入したおかげで長時間の作業も自動で正確に行えるようになり、体への負担が少なくなりました。21年にはドローン(無人航空機)の操縦資格を取得し、適期を逃さず防除できるようになりました。

農機具メーカーに勤めた経験を活かし、農業機械の整備点検は自分である程度できるため、経費を抑えられています。機械いじりが好きなことが、今も功を奏しています。

職場で学んだ5S(整理・整頓・清掃・清潔・しつけ)は、農業の場でも役立ち、作業の効率化と安全性の向上につながっていると感じています。

担い手になって一番感じているのは、農業者同士のつながりがと情報交換の大切さです。収入保険も、仲間からの勧めで加入しました。

米価がどんどん下がっていますが、収入保険で価格低下も補償されるため助かります。規模拡大による特例適用があり、安心して営農を続けられるようになりました。

これからは、農業の面白さを次世代の若者に伝え、地域の雇用と農地の受け皿となれるように、法人化を目指していきます。

 

写真:自動操舵システムを操作する藤田さん