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協同返礼品、新たな商品開発も 地域盛り上げスクラム

2022年6月3週号

若手集う「坂井あわらASC」

坂井市とあわら市で活動する農業者団体「坂井あわらアグリカルチャー・スマイル・クラブ(ASC)」の商品は、2020年5月から両市のふるさと納税の共同返礼品として採用された。代表の齋藤 力(さいとう ちから)さん(45)が生産する若狭牛やメンバーの作る米などの農産物を詰め合わせた定期便を出品する。

ASCは2024年の北陸新幹線開業に向け、「農産物で地域を盛り上げ、笑顔で農業をしよう」と、両市で営農する農業後継者や新規就農者などに斎藤さんが声をかけ設立した。

主な商品は、ペットボトルに精米を詰めた「ボトルライス」は品種ごとの味を楽しめるセット。昨年12月には、アルミ製の飯ごうメスティンとセットにした商品を地元企業と開発・提供し、アウトドアでも楽しめると好評で、注文数が多い。現在も新たなコラボ商品開発に取り組んでいる。

農産物の集荷を率先して担っている齋藤さんは「各メンバーのところを回って商品を集荷するのは、時間の調整など大変だが、メンバーの顔を見れるし、そのメンバーの作るおいしいものを全国の人に届けられることに喜びを感じている」と話す。

今後は「1年を通して出品できる加工品などの商品開発にも取り組んでいきたい」と意気込む。

 

写真:現在は若手農業者ら21名が参加。旬の野菜や果樹を詰め合わせた商品もある(前列左が斎藤さん)