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営農を支える園芸施設共済 特約+収入保険も

2022年7月1週号

農事組合法人ファーム広瀬 庭本 久則(にわもと ひさのり)さん(70)

 

越前市で「コシヒカリ」や「にこまる」など水稲をメインに営農している法人です。施設と露地でキュウリやブロッコリーなど20種類以上を年間を通して栽培し、地元直売所で販売しています。

私たちが営農する神山(かみやま)地区は、周囲三方を龍神山(りゅうじんやま)に囲まれた自然豊かな土地ですが、山からの吹きおろしがあるため、ハウスの風害対策として、法人設置当初から園芸施設共済に加入しています。

昨年は12月から1月にかけての積雪で、ハウス1棟が全壊しました。予想外の被害でしたが、園芸施設共済に入っていたおかげで、共済金を受け取り再建できたため、とても助かりました。

1万円の被害から共済金支払いの対象とする特約を付けたほか、2019年からは収入保険にも加入しているので、新しい品目などに安心してチャレンジしています。

私たちの法人は有機JAS認証を取得し、栽培する野菜や米はすべて農薬不使用で、自然に寄り添った有機栽培を実践しています。栄養価が高く、安全で安心な農産物として、首都圏からの注文が多く入っています。

米の乾燥調整は、本来の味と食感を楽しんでもらえるように、38度以下の低温で3日間かけて行っており、より付加価値を付けた生産にも取り組んでいます。

万が一に備え、これからも園芸施設共済や収入保険に加入し、自然と共存した有機農法を継続しながら、おいしい農産物を提供していきたいです。

 

「これからを担う子供たちのために、安心・安全な環境を残していきたい」と話す庭本さん(中央)と若手組合員