広報

グルテンフリーの米パン専門店

2022年12月1週号

越前市・米パン カゼミドリ

 県産の米と塩、米麹を使ったグルテンフリーの米パンを販売する「米パン カゼミドリ」を経営するのは、越前市の境 宏一郎(さかい こういちろう)さん(47)と幸子(さちこ)さん(49)夫妻。

 同店のパンは、米粉ではなく米から作られており、ずっしりとして、もちもちした食感が特徴だ。食物アレルギーの人も安心して食べられる。

 小麦を使用したパンが体に合わなかった幸子さんは、米から作る米パンがあることを知り、同じ悩みに苦しむ人たちのため、2021年3月に夫婦で米パン専門店を開業した。   

 開発当初から、米の風味や食感を残し、自然食に近いものにしたいと考えていたという宏一郎さん。「ゼロからのスタートだったので、毎日が試行錯誤で、生地を膨らませ形にするのが大変だった。今では自信をもって提供できる商品となった」と話す。

 店内では日替わりパン約10種類をはじめ、常時30種類ほどが店頭に並ぶ。ネット販売にも取り組み、多くのお客さんに楽しんでもらえるよう工夫している。

「子供たちが自由に選び、『これが食べたい』と言っている姿を見るとうれしく思う。たくさんの人に米パンの良さを知ってもらい喜んでもらえるよう、これからも続けていきたい」と2人は笑顔で話す。

「トースターで焼きすぎない程度に焼いて食べるのがおすすめ」と話す宏一郎さんと幸子さん

 

種類豊富な冷凍の米パン。長期保存できるため、ネット販売にも対応