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青ネギにやりがい 焦らず力を試したい

2023年1月4週号

坂井市・齊藤 瑞恵(さいとう みずえ)さん

「父の農業への思いを受け継いでいきたい」と話すのは、坂井市三国町の齊藤瑞恵(さいとう みずえ)さん(36)。農業をしていた父が体調を崩し、手助けをするため2019年に就農した。現在は集落営農の主軸として、水稲22㌶を生産する傍ら、22年からハウス5㌃で青ネギ栽培を行っている。

 小さい頃から農業の手伝いをしてきた齊藤さんだが「元々は農業に興味がなかった」と話す。しかし、就農してみると、工夫次第でいろいろなことに挑戦できる農業にやりがいを感じたという。

 従事している集落営農は水稲がメインのため、農繁期が重ならずに栽培でき、地域の特性を生かしつつ収入を得られる経営について考えるようになった。

 

排水良好な砂地で栽培

 

 そこで個人経営の足がかりとして始めたのが、所有していたハウスを利用した青ネギの栽培だ。齊藤さんの管理する農地は、排水が良好な砂地でネギの栽培に適していた。

 すべて1人で作業しているため、青ネギの育苗の手間が省ける直播栽培を選択し、作業の省力化を図っているが、規格選別などの出荷調整に手間がかかるなど課題もある。

 「1人でどこまで量がこなせるか、焦らず見極めたい」と齊藤さん。「これから青ネギの露地栽培にも挑戦し、地域の農業を守っていきたい」と意欲を話す。

 

「出荷時期の調整で、売上アップを狙いたい」と齊藤さん