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ふるさと茶屋4月開業 おいしい特産品憩いの場を提供

2023年3月3週号

福井市・田島 由香(たじま ゆか)さん

 福井市棗(なつめ)地区の地域おこし協力隊・田島由佳さん(48)は、同地区特産のオリーブ栽培を手伝う傍ら、地域の仲間とともに地元の食材を使った料理を提供する福井ふるさと茶屋「なつめカフェ」を今年4月にオープンする。
 田島さんは東京都で会社員として働いていたが、福井県出身の夫とともにゆくゆくは福井に移住したいと考えていたという。
 2020年に福井市で地域おこし協力隊として活動していた知人から、棗地区でオリーブ栽培の手伝う人を探していると聞いた。オリーブの生産や商品に興味があった田島さんは、21年4月に家族で同地区に移住した。
 「オリーブの成長や収穫の喜びを地域の人と共有し、課題や商品開発などを一から考えてチャレンジできるなど、貴重な体験をさせてもらっている」と田島さん。「福井での生活は毎日が勉強で、とても充実していてい楽しい」と笑顔を見せる。

地域の協力で応援団

 移住した当初、おいしい特産品が地域にたくさんあるのに、近くで買える場所がないことに疑問を感じていた。22年に地域の人たちの理解と協力を得て「なつめ応援団」を設立し、同団体で集落内の空き家を利用したコミュニティーカフェをオープンすることとなった。
 カフェでは、オリーブや地場産野菜を使った料理を提供するほか、地域の農産物や特産品などを販売するマルシェなども開催する予定だ。
 田島さんは「なつめカフェが地域の憩いの場となり、今後はアンテナショップのようなお店になればうれしい。これからも地域の特産品や農産物のおいしさを多くの人に発信していきたい」と話してくれた。

写真①「オリーブを通して、棗地区から美容と健康を発信していきたい」と田島さん

写真②集落内にある甘夏。「耕作放棄されたブルーベリーなども管理し、地域のおいしい作物を守っていきたい」と田島さん

写真③カフェの看板は住民が手作りしたほか、伝統工芸品の三国提灯にデザインしたものを掲げる予定