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自社ブランドの販促へ おにぎりのキッチンカー

2023年5月1週号

坂井市 (株)アグリフーズ福井

 坂井市丸岡町で農産物の集荷販売に取り組む株式会社アグリフーズ福井(代表取締役・大川勝利さん=57歳)は、米の直販に加え、「米のおいしさをより多くの消費者に知ってもらいたい」と、2022年10月からキッチンカーでのおにぎりの移動販売に力を入れている。
 同社は、大川さんが経営する農業法人で生産した安全・安心な米を、消費者へ届けたいという思いで設立。自社ブランドの確立と、販路拡大を狙っておにぎりの移動販売を始めた。
 おにぎりに使う米は、農薬の使用を抑えて栽培し、JGAP(農業生産工程管理)認証を受けた「コシヒカリ」。ガス釜でふっくらつやつやに炊き上げ、機械や型は一切使わない手作りだ。「ガス釜は季節によって水加減が違ってくるため調整が難しいが、米本来の味わいを楽しめる」と大川さん。  
 おにぎりは、塩・ウメ・昆布・たらこ・ツナマヨの5種類が定番になっている。イベントなどの出張時は客層を考えながら、変わり種も用意。種類を少なくして、お客さんを待たせず温かいおにぎりを提供することを心がけている。
 大川さんは「農産物を作るだけではなく、消費者の声を聞きながら、安心して食べられるおいしいお米を届けたい。販売エリアを広げていくとともに、農業を盛り上げていきたい」と話す。

おにぎりと清潔感を連想しやすい白色をベースとしたキッチンカー