広報

私の農業経営 「岩屋梨」もっと広めたい

2023年7月3週号

若狭町・太田 忠(おおた ただし)さん

 2020年に若狭町に移住し、岩屋地区で特産の「岩屋なし」とモモなどを生産しています。
 サラリーマン時代に兵庫県で農業研修に参加して、自然の中で伸び伸びと作物を育てる農業に魅力を感じ、就農について考えるようになりました。
 そんな中で、福井県が実施する園芸カレッジ制度を見つけ、18年に研修生として野菜やメロンなどの栽培技術を学びました。
 カレッジの授業の中で学んだ果樹栽培に興味がわいたこともあって、出身地に近い若狭町のナシ産地で岩屋梨の生産者を募っていることを知り、研修が終了した20年に同町へ移住、ナシ生産者として就農しました。
 生産し始めてから4年目を迎え、毎日愛情を込めて栽培していますが、いよいよ収穫という時期になって、台風による落果やヤガ類の吸汁などで何度も大きな被害を経験しました。農業は自然相手の営みなので仕方ないことですが、最近の気象の変化は本当に心配です。
 仲間からのアドバイスで、果樹共済に加入していましたが、22年に収入保険に切り替え、農業のいろいろなリスクに備えています。収入保険は、すべてのリスクに備えられ、農産物の価格低下による収入減少も補償の対象となるので心強いです。
 これからも岩屋梨の生産に取り組み、たくさんの人にそのおいしさを味わってもらえるよう頑張ります。

「これから色々な果樹の栽培にも挑戦してみたい」と太田さん