広報

古田苅かぶら 未来へつなぐ

2025年12月2週号

敦賀市 木村愛美さん・竹中香代子さん

 「誰かがつないでいかなければ途絶えてしまう」と話すのは、敦賀市古田刈地区に住む木村愛美さん。同地区で農業を営む竹中香代子さんとともに、地域の伝統野菜「古田苅かぶら」の栽培を次世代へつなぐ取り組みを進めている。
 古田苅かぶらは日本最古の和カブとされる「天王寺蕪」を起源とし、平たい形状で煮崩れしにくいのが特徴だ。1975年頃までは同地区で盛んに栽培されていたが、都市化に伴う農地の減少などにより生産は縮小し、近年は自家用としてわずかに栽培されるだけとなっていた。
 木村さんは同地区へ移住した際に「こんな伝統野菜があるなら広めたい」と考え、竹中さんと「古田苅かぶらプロジェクト」を立ち上げ、2020年ごろに栽培を開始した。土には米ぬかを混ぜ込み、できるだけ農薬を使わないように心がけている。竹中さんは「寒暖差があることで実が大きくなる。今後は出荷を目標に、安定した栽培を目指したい」と話す。
 木村さんは加工品づくりにも取り組む予定で「形の整わないものも無駄にせず、通年で楽しめるようにしたい」と意欲を見せる。また、今年は地区の子ども会と一緒に播種。「次の世代へしっかりと古田苅かぶらをを受け継いでいきたい」と笑顔で話している。


写真:圃場で木村さん(左)と竹中さん。12月中旬ごろに古田刈地区の子ども会と一緒に収穫予定。

古田苅かぶらプロジェクト(@kotakarikabura) • Instagram写真と動画(外部リンク)
古田刈かぶらプロジェクトは写真共有アプリ「インスタグラム」で情報発信。