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強風対策に単管パイプ 揺れ、振動抑え落果防ぐ

2022年10月2週号

若狭町・ナシ 吉田 清隆さん

 嶺南地域のナシ産地・若狭町岩屋(いわや)では、17人の生産者が約5㌶の農園で特産の「岩屋梨」を栽培している。岩屋地区の29㌃の農園で「豊水」など6品種を栽培する吉田清隆さん(73)は、今年から園地の一部で県のモデル事業を活用し、単管パイプを利用した風害対策を実施。単管パイプを木々の間に固定し、強風によるナシ棚の揺れや振動を防止するというものだ。

 近年、台風をはじめとする気象災害が多発。昨年の台風9号では県内のナシ産地で、強風による落果・傷果が甚大な被害となった。

 「9月に発生した台風11号・14号では、園地全体で1㌧を超えるナシが落果したが、対策を行った園地では一定の効果が得られ、落果が少なくて本当に助かった」と話す。

 地元小学生の収穫体験を毎年受け入れている吉田さん。もぎたての秋の実りを味わった児童たちの喜ぶ笑顔を見て「今年も台風による落果被害が出て実施できるか心配したが、収穫体験が無事行えてよかった」と安堵(あんど)する。

 「これからも仲間と共に丹精込めてナシ生産を行い、おいしい岩屋梨をたくさんの方々に届けていきたい」と話してくれた。

 

「ほかの生産者仲間にも対策法を教え、地域の宝を大切に守っていきたい」と吉田さん